なぜダイヤモンドプリンセスで新型肺炎が感染拡大?検疫官感染と集団感染の事例、原因や対策まとめ

なぜダイヤモンドプリンセスで新型肺炎が感染拡大?検疫官感染と集団感染の事例、原因や対策まとめ 生活、暮らし

新型コロナウィルス感染による新型肺炎COVID―19発症者が発見されてから、横浜港に停泊しているダイヤモンドプリンセス号ですが、その乗船者に関してSNS上でも多数の心配、応援のメッセージが寄せられています。

中国本土での感染者数は増加を続けていて、日本国内でも感染者が確認されて続けている新型コロナウィルスによる肺炎ですが、なぜダイヤモンドプリンセス内で感染が広がったのでしょうか?

このクルーズ船内での感染は、都市型感染の縮図であり、アウトブレイクの典型であるとまで言われていますが、その原因と今の対策どのようなものなのでしょうか?

また、現在全員検査は可能かどうかに関して日本政府内で見解が揺れている状況とのことですが、一体どうなるのでしょうか?

その原因と考えられていることや現在の対策についてお伝えしていきます。

クルーズ船内で新型コロナウィルスが感染した原因

クルーズ船内で新型コロナウィルスが感染した原因

1月20日に横浜で乗船し、25日に香港で船を降りられた80歳男性の方が、その後の検査で新型コロナウィルスによる肺炎だと診断されたことを受けて、集団感染の可能性に注目されたということです。

実際に最初に新型肺炎であると診断を受けた男性は上記の方ですし注目してしまいがちだと思います。

ダイヤモンドプリンセス号内で最初の新型コロナウィルス発症者だったのかもしれませんが、他の方がすでに感染していた可能性もあるかと思います。

実際に、先日ダイヤモンドクルーズ号内で実施されている検疫で、10名の方が新型コロナウィルスに感染していると判明した時点で、香港で下船された80代の男性以外でウィルスを保持された方が最初に乗船された可能性が出ていました。

どういうことかというと、上記10名の内、

  • 2名の方:香港で下船された男性と同じバスツアーに参加
  • 残り8名の方ははっきりとした接点が見当たらなかった

ということなのです。

潜伏期間が2週間からそれ以上と言われている新型コロナウィルスですので、1次感染、2次感染、3次感染と広まっている場合、潜伏期間にも差が生じ、発症しているしていないにも時間差が生じているような現状であり、その根幹を探るのは途方もなく難しいことでしょう。

何よりも実際に「誰から感染が始まったのか」を探っても、今現在ダイヤモンドクルーズ船内で一番辛い想いをされているツアー参加者、乗組員、検査スタッフ等様々な方々が辛い状況から解放されることもなく、活気的な対策が生まれるわけでもないので意味がないと思いますし、必要のない差別や争いが生まれてしまう議論だと思います。

原因特定の難しさとウィルス感染の怖さ、予防の大切さを感じます。

ダイヤモンドプリンセス内での全員検査と検疫官感染

ダイヤモンドプリンセス内での全員検査と検疫官感染

ダイヤモンドプリンセス内で待機が強制されている乗客乗員への対応について疑問の声が挙がっている現状の中で、「全員の検査はができるかできないか」について、日本政府が難しい判断を強いられています。

検疫について、厚生労働相の方がコメントしているが、簡潔に言うと、

「全員検査をやるのがいいのは分かっているが、対応する検疫官の方や、設備にも限りがあるため、なんとも言えない」

という内容でした。

検疫官の方の感染はなぜ?

また、昼夜必死で検疫に対応されている検疫官の方にも感染が確認されたということで、ニュースでもしきりに報道されています。

感染された検疫官の方は、3~4日にダイヤモンドプリンセス号内にて検疫業務に従事されていました。

その際の担当業務としては、

  • 質問票の回収
  • 体温測定

を担当され、その後通常勤務に戻られ、9日に発熱し、翌日受信した際に感染が確認されたという流れということです。

厚生労働省担当者の方のお話によると、WHOが定める基準は満たし上で検疫業務に従事されていたということです。

そんな検疫官の方が感染してしまった原因は一体何なのでしょうか?

調査中とのことですし、そもそもはっきりとした感染原因を特定することは難しいのではないかと思いますが、

  • 防護服は着用しないルールだった
  • マスクや手袋は着用していた

という状況下で検疫業務にあたっていたとのことです。

これはSARSの感染が拡大した際にも言われていたことなのですが、感染したコロナウィルスは排泄物に含まれるため、大腸菌と一緒に手やスマホなどに付着してしまう可能性があります。

体外に排出されたコロナウィルスは長くて48時間は死滅しないと言われているため、本当に対策を徹底すると手洗いはもちろん持ち物の消毒も必要ということになります。

今回検疫官の方も感染してしまったということで、部屋の中で待機せざるを得ない状況で耐えられている乗客の方々にとっても、とても辛い状況なのではないかと思いますので、一日も早い回復をお祈りします。

施設内でのアウトブレイクの原因や事例、対応策

施設内でのアウトブレイクの原因や事例、対応策

新型コロナウイルスの基本再生産数(感染率)は、暫定的に罹患者(りかんしゃ=感染した方)1人に対して1.4〜2.5人と言われています。

また、潜伏期間中は検査をしても陰性となり、新型コロナウィルスに感染しているかどうかが分かりません。

そのため、ちょっとした出来事、症状からアウトブレイク(感染症が突発的に発生すること)の予兆を察知していないと、閉鎖的な空間での集団感染はあっという間に起こってしまいます。

クルーズ船において感染が広がってしまう原因として、

  • 乗客の方々が同じ時間に同じような行動をする
  • 食堂やホールといった社交場では人が密集する
  • 通路を含めて閉鎖的な空間も多く、人と人との距離が近い傾向がある

といったことが感染病に関する専門家の方からも解説されています。

反対に上記の条件に当てはまればクルーズ船に限らず感染病が拡大するリスクが高まってしまうということになります。

シドニー発クルーズ船のアウトブレイク事例

シドニー発クルーズ船のアウトブレイク事例

2000年9月にシドニーを出発したクルーズ船で集団感染の事例がありました。

これは新型肺炎ではなく、インフルエンザの集団感染だったのですが、乗客数約1,100人中、310人がインフルエンザに感染してしまったという出来事でした。

約4分の1の乗客の方々が感染してしまったんです。

クルーズ船内は当然ながら衛生管理や体調が優れない乗客の方への対応などは徹底されています。

それでもインフルエンザの感染が拡大してしまったこの事例は、

  • 乗客の方々が同じ時間に同じような行動をする
  • 食堂やホールといった社交場では人が密集する
  • 通路を含めて閉鎖的な空間も多く、人と人との距離が近い傾向がある

ということが原因によるものだったのではないでしょうか。

広州市ホテルでのSARS(肺炎)感染拡大

広州市ホテルでのSARS(肺炎)感染拡大

これは広州市でSARSの治療をされていた医師の方が、メトロポールホテルという香港にあるホテルに宿泊した際に、同じフロアの宿泊者の方に感染してしまい、その後集団感染へと発展してしまったという事例です。

ホテルでの集団感染もクルーズ船同様の感染が拡大しやすい環境が原因として考えられます。

当時香港では、排泄物からの感染を防ぐために、お手洗いにトイレのふたを閉めるような張り紙が張られていたということです。

さらにホテル等宿泊施設の入り口では、アルコールによる手洗い、体温の確認を実施し、殺菌効果があるウェットティッシュで持ち物の除菌を徹底するといった対応がされていたそうです。

検疫官感染と集団感染の事例、原因や対策まとめ

ダイヤモンドプリンセス号での集団感染に関しては、

  • 乗客の方々が同じ時間に同じような行動をする
  • 食堂やホールといった社交場では人が密集する
  • 通路を含めて閉鎖的な空間も多く、人と人との距離が近い傾向がある

といった閉鎖的な空間での集団感染に繋がりやすい環境であるということが原因として考えらえれます。

事前にアウトブレイクの可能性を考えて対応することが大切だとも言われていますが、ひとたび感染が拡大してしまった際に個人ができることといえば、本当に限られていると思います。

すべてを防げるわけではないですが、手洗いやマスク、持ち物の除菌といった日ごろからの対応が大切であることを改めて感じます。

↓以下、新型コロナウィルス関連のお話です。↓

「結局有効な予防法って何?私は関係あるの?」

「発生源は何が考えられるの?」

などに関して気になる!という方はご覧ください!

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